取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備 |
3 風土・環境整備 |
病院の改築 |
取組のきっかけ、背景、取組前の問題点
1969年に建設した旧病院は、1982年、2003年の2度にわたる増築工事によって3棟を連結した造りとなりました。それらは病院の病床増床に繋がった反面、患者さまや職員の動線を長くし、交差させてしまうという課題が生じました。また、3つの病棟はそれぞれ2つの棟に跨がっており、1つの病棟は1つの棟に収まってはいるものの、2つのフロアーに分かれて配置されていました。そのため、夜勤帯の看護要員は動線が長くなり、転倒・転落のリスクがある患者さまの部屋割りについても苦慮していました。また、ナースステーションと処置室が狭いにも拘らず、病院機能評価においては“建替えによる改善”ということで評価対象外とされていました。
そこで病院の建替えを機に、院長をトップとした経営陣たちは「スタッフが働きやすい職場環境の実現」を宣言し、全職員向けに発信しました。
取組対象
- 取組対象
医師,コメディカル,看護職
- 取組の中心部署・人物
新築準備室
- 取組詳細
今回の建替えを前に、先ずは病院長指示による「新築準備室」を発足させました。コンセプトは「限られたスペースの中で、効率よく働ける動線、レイアウトの実現」です。そのために、公募段階から各部署の要望書を取り纏めて提出してもらい、公募選定後においても設計・施工会社の設計チームと綿密な打ち合わせを重ね、また、各部署との協議を何度も繰り返しながら建設に移行しました。引き渡し後も細かな調整を行い、新病院移転へようやくこぎ着けました。各部署からの要望どおりの病院を建てることが最も良いこととはわかっていますが、建築費用や用地の制限もあるため、新築準備室は最大公約数で収めることに苦慮しました。職員の働きやすさを考えた動線の短縮や動線交差の低減を目標としたレイアウトは慣れるまで戸惑いもありましたが、現在は使いやすい環境として馴染んでいます。
実施後の成果
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果 | ||
3 風土・環境整備 成果 | ||
職員の働く満足度が前回調査と比べて向上している | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☑コメディカル,☑看護職 | |
成果に影響を与えた取組 | 【取組(1)】 | |
成果指標 | 看護単位の変更により夜勤帯の負担軽減 病棟の動線短縮により看護効率がアップ 多職種との連携がスムーズになった |
これまでの取組成果に対する院内の声・反応
ナースステーションはスタッフステーションとなり、多職種による医療提供がスムーズになった。
共有フロアーのオープンスペースに事務部、看護部、入退院調整部門、健診室、医局、病院幹部室の複数部署を配置したことで、部門間のコミュニケーションが格段に良くなった。
今後の課題等について
今回の新築移転によりハード面での勤務環境が大きく改善されたので、今後はソフト面での充実が課題だと捉え、改善したいと考える。
取組・提案者概要
- 取組者
- 病院単体での取組
- 法人名
- 医療法人
- 病院名
- 林病院
- 法人(病院)の開設主体
- 医療法人
- 所在地
- 福井県越前市府中1-3-5
- 主たる医療機能の特徴
- 急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 206
- 入院基本料:その他 急性期一般入院料4、地域包括ケア病棟入院料2、回復期リハビリテーション病棟入院料3
- 療養病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:
- 病床数:
- 入院基本料:
- 一日あたりの平均外来患者数
- 268人(令和1年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 174.2人(令和1年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 15.2日(令和1年度数値)
- 病床稼働率
- 87.1%(令和1年度数値)
- 職員総数
- 401人(令和1年度数値)
- 医師
- 23人
- 看護職
- 140人
- 医師事務作業補助者
- 11人
- 看護補助者
- 34人
- 医師の交代制勤務の有無
- なし
- 看護師の交代勤務の状況
- 2交代制(変則含)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について