取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
2 勤務負担軽減 |
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている |
取組のきっかけ、背景、取組前の問題点
看護職員でなくても行える業務を看護職員が行っており、看護職員の事務的作業が煩雑で、負担感が高く、事務作業を行うマンパワーの充当や情報技術を活用した勤務環境改善の必要があった。
(限られた診療時間の中で、医師が十分に患者さんから話を聞くという行為が難しい状況であることから、看護要員がその点をサポートすることが重要です。そのためには、ベットサイドでの時間を多くとる施策が必要でした。看護職員の書類作成に割かれる時間を改善しなければ、看護師の疲弊や、看護の質の低下につながっていくことが思料されたため、看護職員でなくてもよい入退院カルテや伝票整理等事務的作業を行う専門職(クラーク)を配置することとしました。)
取組対象
- 取組対象
医師,看護職
- 取組の中心部署・人物
勤務環境改善委員会を設置し、病院長を委員長とした。
- 取組詳細
病棟に常勤クラーク1名配置。旧来から整形外来に1名配置していたことから、その成果などから判断し、新たに内科外来に非常勤クラーク1名を配置。クラークの職務分掌を規定し、従来、医師・看護師が行っていた診断書の作成、検査結果伝票やカルテの整備事務的作業をクラークが担当又はサポートすることで、職務分担と業務改善を図った。
実施後の成果
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果 | ||
2 勤務負担軽減 成果 | ||
補助職(医師事務作業補助者等)の配置数が増えている | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職 | |
成果に影響を与えた取組 | 【取組(1)】 | |
成果指標 | 【医師事務作業補助者の配置数】 ・外来の配置数を一日当たり0.9人から1.5人に増員・病棟配属数を一日当たり0.67人配置 |
これまでの取組成果に対する院内の声・反応
看護師が行っていた事務的業務を配置されたクラークに作業を移譲できた。特に病棟師長のサポートがまだ不十分でありながらも体制が整えられた。その分医療安全や感染予防対策などにかかる管理に時間が避けるようになった。
また、事務作業から解放されることで、患者さんのベットサイドでの時間も多くはないが取れるようになったとの声がある。
外来からは、伝票の整理やカルテの移動、患者さんの案内、診断書の作成サポートなどの業務を協同して行えるようになり、時間外で書類の整備等を行うことが、ほぼなくなったとの評価がある。
今後の課題等について
看護職員とクラークとの役割分担が進み、看護職員は看護職員でなければできない業務に専念することが可能となりつつあるが、さらに推進するためには、クラーク、看護補助者などの人員の充当や、専門職としてのクラークの能力開発又は能力向上を図るための教育研修を行う必要がある。
外来クラークは非常勤雇用での配置で、育成に時間がかかった。将来的には常勤職員の配置とし、経験者又は専門知識を習得した人材を配置し、効率的な運用を行う。
取組・提案者概要
- 取組者
- 病院単体での取組
- 法人名
- 医療法人 共生会
- 病院名
- 松園第二病院
- 法人(病院)の開設主体
- 医療法人
- 所在地
- 岩手県盛岡市西松園3-22-3
- 主たる医療機能の特徴
- 急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 59
- 入院基本料:15対1
- 療養病床
- 病床数: 30
- 入院基本料:療養病棟入院基本料2
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:
- 病床数:
- 入院基本料:
- 一日あたりの平均外来患者数
- 112.5人(平成28年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 69.1人(平成28年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 26日(平成28年度数値)
- 病床稼働率
- 76.8%(平成28年度数値)
- 職員総数
- 120人(平成28年度数値)
- 医師
- 16人
- 看護職
- 53人
- 医師事務作業補助者
- 3人
- 看護補助者
- 12人
- 医師の交代制勤務の有無
- あり
- 看護師の交代勤務の状況
- 3交代制(変則含),2交代制(変則含)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について