取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
2 職員のいじめ・ハラスメント等対策
職員へのいじめ・ハラスメントや患者等からの暴言・暴力・クレームへの対応窓口を設置している
【取組(2)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
2 職員のいじめ・ハラスメント等対策
職員へのいじめ・ハラスメント対策や患者等からの暴言・暴力・クレームへの対策に関する研修や、当該研修への職員参加の支援を行っている

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

病院内でのハラスメントが解決しにくい要因として、有資格者(国家資格)はハラスメントを解決する労力よりも、資格を活かし次の職場を見つけることの方が容易であるのではないかと考えた。その結果、定着率の低下、職場の人材不足等の悪循環に陥っているのではないか、さらに経営面でも悪い影響を及ぼしていることが考えられるためハラスメントへの取り組みを行うこととした。
また、投函ポストや相談窓口は設置されていたが、利用されることはほとんどなかった。

取組対象

  • 取組対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取組の中心部署・人物
    健康管理室
  • 取組詳細
    2018年の7月の健康管理室の立ち上げに伴い、職員のハラスメント一次相談窓口業務を担うことになった。広報にて周知を行い数件の相談が寄せられたが、相談者からは相談窓口を利用することも悩みためらっているような印象を受けた。
    厚生労働省委託事業の「パワーハラスメント対策導入マニュアル」を参考にし、現状把握のためのアンケートを2019年2月に実施した。アンケート配布時に、窓口の紹介とパワハラについての簡単な説明を加えた。アンケートは封緘して回収し健康管理室で集計を行った。
    アンケートを結果から、課題のひとつとしてとして、ハラスメント自体が理解されていないこがみえた。そのため、法人顧問弁護士に依頼し2019年6月に研修を行った。
    研修は、管理・監督者を対象に実施したが、希望者は参加でき、研修をビデオ撮影したものを、その後もビデオ研修として開催した。

実施後の成果

Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
2 職員のいじめ・ハラスメント等対策 成果
職員へのいじめ・ハラスメント、患者等からの暴言・暴力に関する対策への職員の評価が改善されている(相談内容、関連調査結果が改善している等)
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】 【取組(2)】
成果指標 職員の声・満足度・研修アンケート結果(ハラスメントの理解が深まった等)
職員のハラスメントの意識が高まったため、相談件数が増加する可能性ある。

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

実態調査の声として、「今後もこのような調査を行って欲しい。」「もっとはやく調査をしてほしかった。」等、アンケート調査に対し好意的な意見もあったが、「この調査をしても本当に意味があるのか。」「パワハラをする人は変らない。」などの声もあった。
研修後の意見としては、9割近くが「満足」と回答し、パワハラを職場の問題として捉えること・人権尊重については理解が深められた。

今後の課題等について

職員の理解が得られたことで、今後相談窓口を利用する職員が増加する可能性もあるので、真摯に対応していきたい。なたハラスメント調査や研修も定期的に実施し、意識を継続させていきたい。

取組・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
社会医療法人愛生会
病院名
総合上飯田第一病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
愛知県名古屋市上飯田通2丁目37番地
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 196
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:地域包括ケア
 
病床数:40
 
入院基本料:2558点
一日あたりの平均外来患者数
529.4人(平成30年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
207.1人(平成30年度数値)
一般病棟の平均在院日数
15.16日(平成30年度数値)
病床稼働率
87.7%(平成30年度数値)
職員総数
517人(平成30年度数値)
医師
45人
看護職
247人
医師事務作業補助者
4人
看護補助者
28人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含),当直制,オンコール体制
勤務環境改善についての表彰・認定等について
健康経営優良法人 2019(ホワイト500)取得