取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅴ.その他
当院の特徴・魅力の再定義とその強化のための積極的投資
【取組(2)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
医療の外から見た視点等を取り入れた病院風土の変革と働きやすい環境作り

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

現理事長が13年前に当院で働き始めた際、病院全体としてどのような方向に進んで行くべきなのか、83床という小規模の急性期病院としてどのような価値を提供できるのかを認識している職員は誰もいなかったことに危機感を持った。当院の規模では転職の際の選択肢にもならないことが多いため、良い人材を継続して確保することにも強い不安感があった
そうした中、平成20年、先代から現理事長が経営を引き継いだ際、先代と長く働いてきた古株職員の退職、事務部門の中心職員の家庭事情等による退職が重なった。この時は平成22年の新病院開院準備のタイミングでもあった
そのため、新病院の開院にあわせて当院の存在価値を再定義するとともに、組織基盤を強化して働きやすい環境を作ることで、地域に貢献し、かつ職員に魅力あるマグネットホスピタルを目指すための取組を行うこととした

取組対象

  • 取組対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取組の中心部署・人物
    理事長、事務部門
  • 取組詳細
    ・小規模病院は総合医としての急性期機能で価値を発揮できると考え、理事長自ら総合医の勉強をし、当院が発揮すべき存在価値を明確にした。職員に対しては、当院が大病院にも遜色ないことを各種臨床データを用いて説明し、当院の存在価値や組織の価値観を浸透させた。 更にユマニチュード*¹インストラクターや認定看護師育成、リハビリ専属医師採用、ST2人体制、入退院支援職員の外部交流等、価値向上に必要な投資を積極的に行っている
    ・慣習にとらわれず新しいことを生み出すことを期待し、ベンチャー企業で事業企画を担っていた人材を経営企画部長に据え、情報システム等にも病院経験ない人材を採用した。KPIの配布・説明や、電子カルテベンダと調整し医事請求漏れしない仕組みの構築等、事務部門の働きが次第に医療現場に認められ、多職種コミュニケーションも活発になる等、病院の雰囲気が変化した。 様々な職員が働きやすい病院にするため、週4日勤務制、医師は週5日だが当直なし・17時退勤、育児時の病棟勤務免除、院内保育、その他個別対応等を柔軟に行っている
    (*¹「人間とは何か」の哲学に基づく実践的な認知症患者ケアの方法)

実施後の成果

Ⅳ.働きがいの向上_成果
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】
成果指標 以前と比べて、職員がやりがいを持って働けている。価値観の統一により、トップダウンの指示が無くても現場から改善活動を行うようになった
Ⅴ.その他_成果
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】
成果指標 新病院が開院したH24には年間医業収益38.9億円、税引前当期純利益▲1.8億円だったが、H29にはそれぞれ49.8億円、2.3億円となった
Ⅴ.その他_成果
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(2)】
成果指標 医師数は、H21に17人(男12、女5)⇒H30に24人(男15、女9)と7人増加、女性比率は40%近くまで上昇した

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

・事務部門のSEの努力のおかげで、ベッドの空き状況がすぐに見られるようになる等、良い変化があった
・女性医師が4割近いため、休みやすい雰囲気がある。休む医師が多いと現場には負担になると思うが、理事長や院長が自ら病棟回診や訪問診療の応援をしてカバーしてくれるので心強い

今後の課題等について

取組・提案者概要

取組者
法人全体の取組
法人名
医療法人社団 東山会
病院名
調布東山病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
東京都調布市小島町2−32−17
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 83
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
人(年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
人(年度数値)
一般病棟の平均在院日数
日(年度数値)
病床稼働率
%(年度数値)
職員総数
425人(平成30年度数値)
医師
26人
看護職
181人
医師事務作業補助者
看護補助者
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について