取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備 |
3 風土・環境整備 |
その他 |
採用時オリエンテーションで病院・看護部の理念を話す。できないことを認め合うことの大切さを知ってもらう |
【取組(2)】 Ⅳ.働きがいの向上 |
1 キャリア形成支援 |
その他 |
キャリア開発ラダーからJNAクリニカルラダーへの見直し |
【取組(3)】 Ⅴ.その他 |
看護部だけでなく病院全体の管理者を育てる |
取組のきっかけ、背景、取組前の問題点
当院は平成23年4月名古屋市立城西病院から偕行会城西病院としてスタートしました。外来と1病棟を管理者は看護部長と課長の2人で始まり1年後は120床の療養型病院をめざす中で一番大変だったことは看護職員と患者の確保でした。そこで知ったのは世の中に看護師紹介会社が有る事に驚きながら利用し採用するも退職していくの繰り返しを経験しました。1年で倍の人数までにすることができ、今度は看護師が集まっても辞めないようにするにはどうしたらいいのか考え、工夫していくことが必要となった。
取組対象
- 取組対象
看護職
- 取組の中心部署・人物
院長・事務長と働く環境改善について相談しながら、看護部長を中心に看護課長4人の計6人
- 取組詳細
平成24年から新病院スタートして人材確保については慢性期の病院でも新卒が採用ができその後毎年採用できている、しかし退職者も多い現状があった。なぜ採用しても辞めてしまうのか、老人が好きで関わりたいと思う気持ちを大事にしてたいと考え楽しく働くことのできる職場づくりに挑戦し続けていった。
①看護師確保対策
{ホームページの工夫}→平成24年新病院開院と同時にホームページを立ち上げたが広報部へ希望をどんどん伝えることで業者まかせにすることなく、自分たちの病院を分かってもらえるためにはどんな内容がいいのか写真等で表現した。
{パンフレットの工夫}→法人本部のリクルート推進部と一緒になって募集の方法も同一業者のセミナーに参加「キャッチフレーズ」を考えることができた「ゆっくりで大丈夫」とした、文章・写真を一つずつ丁寧に時間をかけて作り上げ平成29年現在のグループ全体がわかる若い世代に向けたパンフレットが完成
{看護学校への訪問}→平成23年から24年は病院独自で看護部長と総務課長と2人で毎年5~6校同じ学校へ訪問して当院を知ってもらうことにも力を入れた。26年以降は法人のリクルート推進部と協力して同じ学校への訪問を続けている。
{看護学校の実習受・高校生看護1日体験・中学生職場体験・インターンシップの受け入れをすることで将来の看護師確保につなげる}→実習生・高校生が看護師となり採用に繋がった。
{保育所を作る}→保育所は絶対必要と訴え続けて平成29年2月病院の前に15名定員保育所じょうさいがスタートした。現在は12名
{院内のイベント開催}→平成23年度より院内で職員対象の手作り食事会・新人(多職種合同)年3回手作り食事会・市民公開講座・音大生によるコンサート3回/年・七夕飾り院内5か所・節句お雛様飾り・クリスマスコンサートでサンタになり院内患者さん訪問・お正月晴れ着で院内挨拶廻り
{看護部オリエンテーション・接遇研修}→新規採用者・中途採用者にはその都度看護部のオリエンテーション・接遇研修実施また平成29年度には接遇委員会設立し多職種と研修計画を立案・実施している
②教育環境の整備
平成24年よりキャリア開発ラダー導入し新人・経験者の採用時にラダーに沿ったチャレンジシートを作成し目標に沿った研修受講体制を実施している、看護協会研修等の考え方を考慮すると現在のラダーを見直しをしてJNAクリニカルラダーに平成31年度から変更予定である。
③管理者の育成
スタッフの育成を考えた時、管理職がしっかりしてないことに気づくそこで多職種の管理者と合同での育成にも重点をおいた。平成28年からリーダー研修・管理職研修を1回/1回実施 看護部長・副看護部長・事務長が講師となり・院長にも出席してもらい評価実施
実施後の成果
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果 | ||
4 人材の定着化 成果 | ||
退職者数(定年退職者を除く)が減っている | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職 | |
成果に影響を与えた取組 | 【取組(1)】 | |
成果指標 | 【離職率】 平成24年36%→平成29年13% 平成25・27年は10%未満であった 【育児休業者復職率】100% 【院内保育所整備と利用率】 平成29年2月開所現在定員に対して80% 【子を持つ職員数】1 |
Ⅳ.働きがいの向上_成果 | ||
1 キャリア形成支援 成果 | ||
1計画的に研修参加が実施できた2院内研修・院外研修にも積極的に参加 | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職 | |
成果に影響を与えた取組 | 【取組(2)】 【取組(3)】 | |
成果指標 | 【研修参加率】 院外研修25年度59%→28年度75% 院内研修25年度40%→28年度60% 【自己応募による採用者率】 平成24年度72%→28年度84% |
これまでの取組成果に対する院内の声・反応
①パンフレット・ホームページを見て応募しました。病院・看護部の理念に共感しました
②研修に関しては他職種との研修は今まで見えていなかったことが理解できまた連携の大切さがわかりコミュニケーションがよくなった
③保育所ができたことで休日の勤務が可能となり働きやすくなった(休日勤務ができないことで少し肩身が狭かった)
今後の課題等について
【働きやすい職場環境づくり】
いい高齢者に優しい病院・患者、職員に笑顔が見られる病院という理念のもと今後も職員が城西病院で働き続けたいと思える病院づくりをしていくために、できる人もできない人も「おたがいさま」の気持ちを大切に持ち続けられる職場を作っていくことが課題である。
【クリニカルラダーの見直しを進め31年度に導入】
現在使用中のキャリア開発ラダーをJNAクリニカルラダーと照らし合わせ、当院独自の内容も組み込みながら課長会で検討を重ね教育委員がスムーズに指導計画を立案できるように改善していく。また既卒者の経験あるスタッフのラダーも丁寧に進めていくことが課題である。
取組・提案者概要
- 取組者
- 病院単体での取組
- 法人名
- 医療法人 偕行会
- 病院名
- 偕行会城西病院
- 法人(病院)の開設主体
- 医療法人
- 所在地
- 愛知県名古屋市北畑町4-1
- 主たる医療機能の特徴
- 慢性期機能
- 一般病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 療養病床
- 病床数: 60
- 入院基本料:療養病棟入院基本料1
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:地域包括ケア病棟
- 病床数:60
- 入院基本料:1
- 一日あたりの平均外来患者数
- 116人(平成28年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 0人(平成28年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 0日(平成28年度数値)
- 病床稼働率
- 0%(平成28年度数値)
- 職員総数
- 200人(平成28年度数値)
- 医師
- 28人
- 看護職
- 81人
- 医師事務作業補助者
- 0人
- 看護補助者
- 38人
- 医師の交代制勤務の有無
- なし
- 看護師の交代勤務の状況
- 2交代制(変則含),3交代制と2交代のミックス(同一病棟内)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について
- なし